【DeAGOSTINI】 BIG SCALE Formula1 Ferrari 312 T2 Niki Lauda -1976
今回紹介するのは『隔週刊ビッグスケールF1コレクション』第14号、ニキ・ラウダの『312 T2』をご紹介します。
ラウダVSハントの熾烈なタイトル争い
1971年にマーチからスポット参戦としてF1デビューを果たしたラウダ。
1974年にフェラーリ入りし初年度はリタイアが多くタイトル争いに敗北。
しかし翌年からは5勝し見事初タイトルを獲得しました。
そして今回はフェラーリ在籍時代で1番有名である1976年シーズンのお話しへ。
1976年には昨年度のチャンピオンマシン312Tの改良版の312T2で2年連続タイトルを狙います。
この312Tシリーズは1980年までの312T5長く続く事になります。
開幕戦から第7戦まで全て表彰台獲得、7戦中4勝し圧倒的な強さを見せつけました。
しかしこの年は最大の敵となるジェームス・ハントが操るマクラーレンM23との激しい優勝争いを行います。
そして第10戦、悲劇のドイツGPが開催される事になります…
この年まではドイツGP=ニュルブルクリンクで開催。
最近では2020年のアイフェルGPでニュルブルクリンクのGPコースで開催されましたがなんとこの時代はあの長距離でバンピーな路面の北コースで開催されていました。
この年はポールポジションがハント、2番手にラウダが獲得します。
そして決勝当日、前日の雨で路面が濡れていて一部では雨が降る状況。
レースが始まってから次第に路面はドライ方向へ転換し、各車ドライタイヤに変更するためピットイン。
そして2周目の北部あたりの”ベルグヴェルグ”手前のコーナーに差し掛かった際に、ラウダが挙動を乱しクラッシュ。
すぐさま炎上しコース真ん中に弾き飛ばされ、後方を走っていたマシンと絡み多重クラッシュに。
すぐさまドライバー達によってラウダを救出し病院に搬送されました。
この時、クラッシュ時にヘルメットが脱げており頭部を大火傷、そして炎上した際に有毒ガスを吸ってしまい肺に深刻なダメージを受けてしまいました。
顔右半分が自らの大腿部の皮膚を移植するほどの大怪我でした。
レースは赤旗中断、その後再開されハントが優勝しました。
ラウダは数日間生死を彷徨いましたが、驚異的なスピードで回復し事故から6週間後のイタリアGPにて復帰。欠場は僅か2戦でした。
復帰戦からいきなり4位入賞する走りをしタイトル争いに再び参戦。
しかし、ドイツGP以降ハントも4度の優勝しポイントを重ね最終戦イン・ジャパンにて決着へ。
富士スピードウェイで行われたこのレースではコースに川ができるほどの大雨。
レース中止の案も出る中強行で開催され、ラウダは『リスクが多すぎる』という理由で自主リタイア。
そしてハントは3位でチェッカーを終え見事1ポイント差でワールドチャンピオンに輝きました。
そしてこれを機にフェラーリとの関係も悪化傾向へ。
その後のお話はまたの機会で…
本題のミニカーへ。
塗装に関してはムラがなく光沢レッドが輝きます。
塗り分けも元々少ないですが粗さはないです。
フロント部分に関しては若干フロントウィングの傾き、左タイヤの歪みがあります。
ウィングはメッキです。傷は少し目立ちますね。
リアウィングも若干の歪みあり。
そこまで気にはなりませんがこの個体は全体的に造りは気になりますね。
後方に大きくカーナンバー”1”が映えますね。
この312T2では前年であったコックピットはいごのインダクションボックスは廃止されスッキリしましたね。
コックピット辺りも再現。
ステアリング、メーター、シフトノブも細かく再現されていて◎
この辺りの造りは毎度細かいですね。
サイドには“Niki Lauda”の文字。
タイヤはグッドイヤーでホイールは今ではないメッキホイール。
個人的にはこの年代のホイールは時代は感じさせますが非常にかっこいいと思います。
そして前後のサイズもものすごく差があり、フロントはとても小さくこれでグリップするのかとは今の時代と比較すると思ってしまいますね。
今回はこれにて以上となります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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